The Japanese Society for Ethics

第61回大会(2010年度・於慶應義塾大学)プログラム・会場案内

第61回大会を下記の要領で開催します。皆様のご参加をお待ちしています。内容の詳細などは、9月にお届けする大会報告集をご覧ください。


1 期日 2010年10月8日(金)~10日(日)
2 会場 慶應義塾大学 三田キャンパス 西校舎・大学院校舎(交通アクセス
3 日程 下のプログラムをご参照ください。
     大会プログラム・会場案内はこちらから(PDFファイル)
                 (2010年9月2日よりダウンロードできます。)
4 参加について 非会員の大会参加も参加可能です。申し込み手続きは不要です。
          大会当日受付にて『大会報告集』を500円で購入してください。
5 懇親会について 懇親会の会費は6,000円を予定しています。
6 昼食について 今年度は販売しません。
7 その他 レジュメなどの配布物のコピーや、タクシー・宿泊等の手配は、各自でご用意ください。


* 第 6 1 回 大 会 プ ロ グ ラ ム *


10月8日(金) ワークショップ 18時30分~20時30分 (大学院校舎)

1. 初等・中等教育に対する倫理学の貢献可能性
  (*新田孝彦、*桑原直己、毛塚貴彦、林 貴啓、千葉胤久/313教室)
2. 動機付けと実践理性について:「ヒューム主義」の罪
   (*中村隆文、林誓雄、奥田太郎、佐々木拓/324教室)
3. 「持続可能性」の基盤と射程
  (*丸山徳次、紀平知樹、神崎宣次/325B教室)
4. 臨床哲学と公共的対話:ネオ・ソクラティク・ダイアローグ(NSD)の可能性
  (*會澤久仁子、本間直樹、寺田俊郎、堀江剛/348教室)
5. 教養教育としての倫理学(倫理学系科目)において、何をどう教えるのがよいか
  (*田村公江、高橋 綾、菊地建至/352教室)
6. 性表現の倫理的問題
  (*坂井昭宏、*魚住洋一、*江口聡、上村崇/358教室予定)

*印は責任者。


10月9日(土) 自由課題発表 9時00分受付開始、9時30分開会 (西校舎)

★第1会場 (512教室・司会:山内春光)
09:30-10:10 小谷俊博  日本古代の人間観 -柿本人麻呂における神・人・自然-
10:20-11:00 板東洋介  情念と形式 -謡曲『砧』を手がかりに
11:10-11:50 川嶋英彦  共感と共苦の先にあるもの -日蓮思想に於ける代受苦と救済-

★第2会場 (513教室・司会:平井靖史)
09:30-10:10 吉田修馬  『新エロイーズ』と『エミール』における自然的善性の問題
10:20-11:00 西山晃生  ベルクソンにおける身体の諸相
11:10-11:50 三河隆之  ジャンケレヴィッチの勇気論

★第3会場 (515教室・司会:山口誠一)
09:30-10:10 山蔦真之  カント『道徳形而上学の基礎づけ』第三部は何を目指しているか
10:20-11:00 硲 智樹  訓育(Zucht)としての教養形成と近代的「主体」の形成について
               -ヘーゲル教養形成論の一解釈-
11:10-11:50 佐山圭司  愛はこの世の対立を和解しうるか -青年ヘーゲルの「愛の倫理」

★第4会場 (516教室・司会:大川正彦)
09:30-10:10 藪本沙織  トマス・ホッブズの「権威付け」理論の検討と位置づけ
10:20-11:00 児島博紀  ロールズの「功績」批判
11:10-11:50 池田 誠  R.M.ヘアのロールズ批判再考

★第5会場 (522教室・司会:壽 卓三)
09:30-10:10 今村純子  美的なものと倫理的なもの
               -佐藤真監督『阿賀に生きる』をめぐって-
10:20-11:00 入谷秀一  アドルノの知識人論
11:10-11:50 高木哲也  道徳教育における悪の問題


10月9日(土) 主題別討議 13時30分~16時30分 (西校舎)

■第1会場 (512教室) 内在主義と外在主義
               ― 道徳判断と動機づけの関係について ―

実施責任者 成田和信
奥田太郎  内在主義/外在主義論争で何が問題になってきたのか
        ― 分析倫理学者による闘いの足場を確認する ―
荻原 理   マイケル・スミスにしたがって ―動機づけについての弱い内在主義の擁護 ―
田村 圭一  道徳的な判断に関する動機付けの外在主義の擁護

■第2会場 (513教室) 道徳(徳)は教えられうるか
               ― 初等・中等教育における道徳教育について-

実施責任者 荻野弘之
田中伸司  問題の始発点と歴史的回顧
        ― 古代ギリシア、特にソクラテス・プラトンの思想圏から ―
桑原直己  初等・中等教育における道徳・倫理教育における問題状況
寺田俊郎  学校教育において道徳(徳)は教えられるか ― カントの議論を手がかりとして ―

■第3会場 (515教室) 明治の思想における国家と個人
実施責任者 佐藤康邦
八木公生  明治における「文明開化」の一端
平山 洋  福沢諭吉における国家と個人
朴 倍暎  金玉均と明治国家 ― 甲申政変を中心に ―


10月9日(土) 会員総会 16時40分~17時30分 (西校舎517教室)

・開会宣言
・議長選出
・会長挨拶
・評議員選挙終了宣言
・次年度科学研究費配分委員候補者選挙
・平成21年度決算と監査報告
・平成22年度予算
・一般会務報告
・和辻賞選考結果報告
・第62回大会開催校について(開催校代表挨拶)
・第62回大会共通課題テーマ関連報告
・その他
・閉会宣言


10月9日(土) 懇親会 18時00分~19時30分 (西校舎生協食堂(地下1階))


10月10日(日) 自由課題発表 9時00分受付開始、9時30分開会 (西校舎)

★第1会場 (512教室・司会:宮野真生子)
09:30-10:10 太田裕信  西田幾多郎の実践哲学 -『哲学論文集第四』を中心として-
10:20-11:00 中嶋優太  目的の王国としての個人的意識
               -西田『芸術と道徳』における<社会>的自己論
11:10-11:50 廖 欽彬  開かれた共同体の論理 -後期田辺哲学の「種」概念をめぐって

★第2会場 (513教室・司会:氣多雅子)
10:20-11:00 山下 真  不死の共同性
               -ヤスパースにおける<死>の拡張と人類の未来-
11:10-11:50 村上暁子  レヴィナスにおける自己の唯一性を起点とした社会論について

★第3会場 (515教室・司会:御子柴善之)
09:30-10:10 脇本賢一  他者感覚の喪失と公共性の脆弱化
10:20-11:00 林 貴啓  道徳的想像力論が投げかけるもの -応用倫理からメタ倫理まで-
11:10-11:50 三浦隆宏  アーレント判断力論における社交性、共通感覚、注視者の問題

★第4会場 (516教室・司会:宇佐美公生)
09:30-10:10 鈴木 真  非認知主義と真理
10:20-11:00 佐藤岳詩  ハイブリッドな表出主義と指令主義の再評価
11:10-11:50 佐々木拓  自由価値に関する内在主義/道具主義問題:
              非対称な自由と「ウォルデン・ツー問題」

★第5会場 (522教室・司会:丸山徳次)
09:30-10:10 食見文彦  食べることをめぐる倫理的緊張についての考察
               -動物解放論と生命中心主義の観点から
10:20-11:00 高橋太一  環境倫理学の幾つかの概念に対する農業からの反応
11:10-11:50 寺本 剛  環境倫理において自由主義は可能か


10月10日(日)共通課題 「共感・共苦」  13時00分~17時00分 (西校舎517教室)

13:00-13:10 藤野 寛  趣旨・方法の説明
13:10-13:40 神崎 繁  二つのSympathy
               -「共同体感情」と「宇宙交感」-
           (要点確認の簡単な質疑5分)
13:45-14:15 勢力尚雅  共感に基づく道徳と社会の行方
               -ヒュームとスミスの洞察を題材として-
           (要点確認の簡単な質疑5分)
14:20-14:50 清水正之  「あはれ」をめぐる日本の倫理思想から
               -共感・共苦はどのように終結するか-
           (要点確認の簡単な質疑5分)
14:55-15:05 本間直樹   特定質問
           (提題者からの回答10分)
15:15-15:30 休憩
15:30-17:00 全体討議



※Web用に一部修正してあります。および、敬称は略してあります。